【第2弾】日差しの強い夏はご用心!―目からくる日焼け「目肌やけ」
こんにちは。
前回の記事では、紫外線が引き起こす目の病気——白内障、翼状片、加齢黄斑変性、紫外線角膜炎などについてご紹介しました。
目に見えない紫外線が、実は目にとっても危険であることをご理解いただけたかと思います。
今回はその続編として、目が紫外線や強い光を浴びることで、肌にまで影響を与え、肌の日焼けが引き起こされる意外な現象、 「目肌やけ」 についてご紹介します。
目肌やけとは?
紫外線は皮膚だけでなく、目からも体に影響します。
目に入った紫外線や強い光は、網膜で感知され、その情報が脳の「体内時計の司令塔」である視交叉上核に伝わります。
視交叉上核は「紫外線を浴びた!」と判断すると、メラノサイト刺激ホルモン(MSH)などのホルモンを介して、皮膚に「メラニンを作れ!」と指令を出します。
こうして、皮膚にメラニンが増え、肌が黒くなる=日焼けが起きるのです。
つまり、目に入る光や紫外線も、肌の日焼けの原因になる。これが「目肌やけ」と呼ばれる現象です。
なお、この「目肌焼け」については、当院の非常勤医師がテレビ番組にて解説しました。(2025年8月9日 出川一茂ボラン☆フシギの会 テレビ朝日放送)
なぜメラニンを作るのか 〜体を守る防衛反応〜
- メラニンは紫外線を吸収し、細胞を守る天然のバリア。
- 紫外線は細胞のDNAを傷つけ、皮膚がんの原因にもなる。
- 体は紫外線を感知すると、メラニンを増やして防御しようとする。
この防御反応は、肌だけでなく目からの刺激でも発動し、全身に「メラニンを増やせ!」と指令が届きます。
人間が紫外線から身を守るための自然なシステムなのです。
メラニンと皮膚がんのリスク
- 白人:皮膚が薄く、メラニンが少ないため紫外線の影響を強く受け、皮膚がんのリスクが高い。特にオーストラリアなど紫外線が強い地域での白人の皮膚がん発症頻度は高い。
- 黄色人種:白人よりメラニンが多く防御力はあるが、紫外線対策は依然として重要。
- 黒人:皮膚が濃く、メラニン量が多いため紫外線への防御力は最高クラス。皮膚がんのリスクは最も低い。
メラニンは「体を守るけど美白の敵」
このように、メラニンは、紫外線から肌の細胞を守るために作られる大切な色素です。
皮膚がんを防ぐ働きもあります。
しかし、同時にしみやくすみの原因にもなります。特に顔や首筋のしみは年齢を重ねるほどに目立つため、美白を意識する方にとっては大敵です。
目に紫外線が入らなければ、脳が「メラニンを作れ!」と指令を出すこともありません。
つまり、肌だけでなく、目からもしっかりと紫外線を防ぐことが、将来の美白ケアにつながるのです。
実は「青色光」や「強い光」も影響
実際には、紫外線の多くは角膜や水晶体で吸収され、網膜まではほとんど届きません。
しかし、可視光の中の青色光や強い光は網膜まで到達し、脳の視交叉上核に影響します。
その結果、「今は紫外線がいっぱいだぞ!」と脳が判断し、「メラニンを作って体を守れ!」と全身に指令を出します。 その結果、肌でもメラニンが作られ、肌が黒くなるのです。
これも「目肌やけ」の原因のひとつなのです。
目を紫外線から守る方法
下記の対策については、前回の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
1.UVカットのサングラス・メガネを使う
2.ツバの広い帽子や日傘を活用する
3.UVカットコンタクトレンズの併用
4.目元のコスメで紫外線から肌を守る
5.窓ガラスにUVカットフィルムを貼る
6.サプリメント・点眼薬で目を内側からケア
紫外線は目と肌の両方からしっかりブロックして、美白と健康を守りましょう。
